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新型インフルエンザワクチンの予防接種について、厚生労働省は、接種対象者から徴収する費用を全国一律にする方針を固めた。予防接種は本来、保険診療ではないため、費用が医療機関ごとに異なる。だが、接種機会を均等にするため、統一することにした。【清水健二】
厚労省が接種を行う医療機関と結ぶ委託契約に金額を盛り込む方向で検討しており、独占禁止法などに配慮しながら、9月中に契約内容を固める。
ワクチン接種は、ポリオや結核など国が勧奨する疾病は公費負担で無料だが、それ以外は自己負担がかかる。ワクチン代や診察・注射の技術料はメーカーや医療機関が原則自由に設定できるため、季節性インフルエンザの場合は1回2000〜5000円程度のばらつきがあるとされ、予防接種法に基づく65歳以上の定期接種でも市町村間などで費用が異なる。
これに対し、自治体からは「新型インフルエンザワクチンは、全国一律の費用で接種できるよう国が調整してほしい」との要望が出ていた。
厚労省の実施案では、ワクチンは国がメーカーから全量を買い上げ、卸業者に販売。医療機関は都道府県が割り当てた量を購入し、技術料を上乗せした費用を接種対象者から徴収する。この際、国は国産と輸入ワクチンを同水準の価格で販売。医療機関には診療報酬に準じた技術料を提示し、それを守ることを委託契約の条件とすることを想定している。
最終的な自己負担額は「検討中」としているが、季節性のワクチンよりやや高い1回3000〜4000円程度となる見込みで、生活保護世帯など低所得者には負担軽減策を取る。厚労省は10月下旬〜2010年3月の間に1人2回、計約5400万人に接種できる体制を整えるとしている。
二階俊博経済産業相は11日の閣議後会見で、省エネ家電の購入促進策「エコポイント」制度の申請受付が8月31日現在で152万5850件になったことを明らかにした。発行したポイント(1ポイント=1円)は約104億ポイントで、うち約86億ポイント分が商品に交換された。
申請者の購入家電はテレビが65・50%と最も高く、次いでエアコン、冷蔵庫の順になった。
先月31日、東京都内の小学6年男児が、就寝中に突然呼吸が止まった父親に対し、119番の指令室員の指示通りに心臓マッサージを行い、奇跡的に命を救った。
東京消防庁は「大人でもパニックになる場面なのに、勇気ある行動」として、25日午前、本人を呼んで冷静な行動をたたえた。
この男児は、東京都杉並区の区立済美小6年の室賀悠君(11)。
寝室で寝ていた会社員の父、隆さん(42)がうめき声を上げて意識を失ったのは7月31日午前1時20分頃だった。隆さんはまもなく呼吸が止まり、妻の由佳さん(42)が119番。悠君は姉で高校1年の愛さん(15)と自室から駆けつけた。
「心臓マッサージを教えます」。電話口の星智貴・指令室員(33)の呼び掛けに、由佳さんが「言う通りにできる?」と悠君に尋ねた。悠君はすぐにうなずき、隆さんの横に座った。
由佳さんは「胸の真ん中を真下に押して」「1秒に1回より速く」と星さんの指示を伝えると、悠君は的確に胸を押し続けた。
通報から4分後、救急隊が到着。隊員がマッサージを引き継ぐと胸の鼓動が再開し、隆さんは一命を取り留めた。搬送先の病院で突発性の心停止と診断されたが、隆さんは今では、病室で悠君らと笑顔で会話ができるまでに回復した。
同庁によると、隆さんのようなケースでは、3分以上応急措置を施されないと致死率は50%に達する。「適切な措置がなければ命を落としたケースだった」。担当医師はそう話し、悠君をたたえた。25日朝、由佳さん、愛さんとともに同庁を訪れた悠君は「心臓マッサージは初めてだったけど、お父さんを助けられて良かった」とはにかんでいた。
九州北部や中国地方など各地で豪雨被害が出たり、東北地方で梅雨明けの発表なしで立秋を迎えたりと、すっきりしない天候が続いた今年の夏。このまま、秋の足音を聞くことになりそうだ。天候不順は野菜の高騰を招いたが、これから収穫を迎える農作物の出来も懸念される。(豊吉広英)
≪きょうから秋の気配≫
気象庁によると、今年は夏の日差しをもたらす太平洋高気圧の張り出しが弱く、雨や曇りがちの天気が続いて全国的な日照不足に悩まされた。6月から今月20日までの日照時間は前年比で東日本が79%、西日本が82%。北日本では75%にとどまった。
特に7月は、北日本と西日本の日本海側の月間日照時間が、地域平均の統計を取り始めた昭和21年以降、最少値を記録。北日本では日照不足に加え、降水量も例年の2倍を超えた。
気温は多くの地域でほぼ平年並みだったが、同庁気候情報課の渡辺典昭予報官は「雲で昼間の日差しが届かない日が多く、最高気温はそれほど上がらなかった。ここ数年は暑い夏が続き、気温が平年並みでも『今年は涼しい』と感じた人がいるかもしれない」とみる。
同庁によると、24日以降、乾いてひんやりとした空気をもたらす大陸からの高気圧が日本列島を覆うように移動。東日本や西日本では、朝晩の気温が20度前後まで下がる日が続くと予想する。渡辺予報官は「今後は、曇りや雨の日をはさみながら、少しずつ気温が下がっていくとみられる。残暑にはならないのではないか」と話す。
≪農作物 病気の恐れ≫
心配されるのが、秋以降に実りの季節を迎える農作物への影響だ。
平成5年には深刻な冷害に見舞われ、戦後最悪の凶作となった。農林水産省生産流通振興課によると、今夏、冷害や日照不足が心配された北日本でも、ここにきて水田に稲穂が出そろってきた。ただ、日照不足や長雨がコメの生育に与える影響は、9月初めにならないと正確な状況が分からないという。同課は「うまく受粉ができているか、しっかりと実がなっているか心配だ」と気をもむ。すでに日照不足や多雨による生育不良で農作物の卸売価格が高騰。農水省によると、ジャガイモの全国平均小売価格は過去5年間の平均に比べて36%、タマネギは16%、それぞれ上昇している。
日照時間が糖度などに大きく影響する果物なども懸念される。カキやリンゴ、ミカンは、春先から続いた好天で夏前までは順調に生育していたが、その後の天候不順が今後、病気の発生や作柄に影響する可能性がある。同省は「水分管理など、今後もしっかり生育管理を行うよう農家に指導したい」という。
大阪府教育委員会は24日、5人の生徒が新型インフルエンザに感染したとして、高槻市の府立高槻北高校で3年生の1クラスを23日から26日まで学級閉鎖にしたと発表した。
府教委はクラスで2人以上が感染した場合に7日間の学級閉鎖などとしていた基準を5人程度で4日間と緩和。見直し後、初めての学級閉鎖となった。同校3年生は19日から新学期が始まっていた。
